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ミニモトパーツで一台組み上げる! その11

ミニモトパーツで一台組み上げる! その11です。

今回はメインハーネスをNo.814にした場合の配線を以下の順で説明します。
(最後に配線図へのリンクを紹介します。)

1.テールランプ・リアウインカー・CDI・レギュレーター・ウインカーリレー・フレームアースの配線。
2.エンジン・イグニッションコイル・フットブレーキスイッチ・セルリレーの配線。
3.キースイッチ・スイッチボックス・その他の配線。

では早速組み立て行きましょう。

1.テールランプ・リアウインカー・CDI・レギュレーター・ウインカーリレー・フレームアースの配線。
  
まず、メインハーネスNo.814を用意します。
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純正との大きな違いは、ヘッドライトやウインカー、メーター等へ、スイッチボックスを介して配線するかしないかという点です。
純正はこれらへスイッチボックスを介して配線するのでメインハーネス自体は線数も少なくシンプルになっていますが、No.814はメインハーネスからすべての機器に繋がる線を持っているため線数が多く複雑に見えます。
ただ、キルスイッチやバッテリーからセルリレーへ繋ぐ線が最初から用意されているため、拡張性はこちらに分があります。

それではテールランプ周りの配線を見ていきましょう。
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まずはテールランプとリアウインカーですが、以下写真のように配線します。
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純正との違いはテールランプへ繋がる3本線の並び順が違うのとウインカーのアース線が用意されています。

次にCDI・レギュレーター・ウインカーリレーを見ていきますが、純正と違うのはCDIのカプラー形状です。
純正用のCDIはそのまま使うことができませんので、No.313のエンジンに付属していたCDIに変更しています。
レギュレーター・ウインカーリレーは前回紹介したのと同じ物を使っています。
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最後にフレームアースですが、純正はエンジンへの配線付近からアース用の線がでており、フレーム中央へ接続しましたが、No.814の場合は後方から出ているので、以下写真のようにセルモーターのアース線と同じ場所へ接続しています。
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ここでの作業は一旦完了です。

2.エンジン・イグニッションコイル・フットブレーキスイッチ・セルリレーの配線。
  エンジンへ接続する付近の配線は以下写真のようになっています。
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左からエンジン・イグニッションコイル用、フットブレーキスイッチ用、バッテリー用となっており、純正と違うのはフットブレーキスイッチ用に茶と橙の線が追加されているのと、バッテリーへ接続する+線にセルリレー用の線が用意されている点です。

フットブレーキスイッチ用の追加されている茶と橙の線は今回使いませんが、純正配線色で言うと黄と黒に相当するので、エンジンが始動した時やキースイッチをONにした時になにか使いたい機器がある場合は拡張用としてこれを使用することができます。
それではエンジンとの配線から見ていきましょう。
  
エンジンとの配線は以下写真のように、エンジン側が5ピンカプラーとギボシ、メインハーネス側は
全部ギボシとなっており、そのままでは繋ぐことができませんので5ピンカプラーを用意して繋ぎます。
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配線色と並び順は最後に紹介する配線図を参考にしてください。
上の写真のいちばん右にある黒黄の線ですが、これはイグニッションコイル用です。

そのイグニッションコイルですが、純正とは違い、メインハーネスからは+用の線だけ用意されていてNo.313に付属しているイグニッションコイル同様に+用の線だけ用意されています。
どうやらアースへの接続は、以下写真のようにイグニッションコイルをフレームに取り付けることで
フレームアースと繋がる構造になっています。
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前回紹介したイグニッションコイルを使いたい場合は、フレームアースへの配線を自作する必要があります。

次にフットブレーキスイッチへの配線ですが、以下写真のように前回はカプラー変換をしましたが、今回はギボシ同士でそのまま配線色の通り、繋ぐことができます。
ただ、先ほども説明したとおり、拡張用の線が余っています。
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余った線は+線で、このままにしておくとフレームに触れてショートする危険性がありますので
以下写真のように処理をしています。
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最後にセルリレーですが、先ほど紹介したセルリレー用の線があらかじめ用意されているので、以下写真のように接続して、ショートしないようにケースで覆っています。
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ここでの作業は一旦完了です。

3.キースイッチ・スイッチボックス・その他の配線。
  まず、キースイッチから見ていきますが、以下写真のようにメインハーネスのカプラーは4ピンで  純正のキースイッチは3ピンなので変換する必要があります。
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上の写真の3ピンカプラーに合うメスカプラーを用意することができなかったので、別の3ピンカプラーのメス・オスを用意して変換カプラーを作りました。
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メインハーネスの緑はキースイッチ3ピンにある緑2本へ繋ぎ、黒赤はキースイッチ3ピンにある黒白へ繋ぎます。
赤はキースイッチから出ている赤のオスギボシへ、橙はキースイッチにある黒のメスギボシへ繋いでいます。
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次にスイッチへの配線ですが、以下写真のようにメインハーネス側は9ピン、No.1977のスイッチ側は6ピンです。
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メインハーネス側の9ピンを6ピンにしますが、9ピンの中にある8本の線のうち、No.1977へ接続するのに使う配線は、緑(アース)・黒(ウインカー+)・紫(ウインカー反対側+)・空(ウインカーリレー)の4本です。
残りの2本のうち、ヘッドライト用の線は以下写真にあるメーター用のカプラーから黄色の線を取り出します。
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最後ホーン用の電源線は、メインハーネスのニュートラルランプ用のカプラーが2ピンになっており、その片方が橙の電源線なのでこれを使い、6ピンカプラーに変換したのが以下の写真です。
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使う色の線を各カプラー取り出して、6ピンのカプラーにまとめただけなので、オスカプラー同士になってしまいました。
No.1977へ接続するのに以下写真のようなメス・メスのカプラーを用意して繋いだのが以下の写真です。
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残りはフロントブレーキスイッチとニュートラルランプの配線ですが、以下写真のように接続しています。
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フロントブレーキスイッチはスイッチ側から来ている黒黄の線とメインハーネス側の青白の線をギボシで繋ぐだけです。
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ニュートラルランプの配線はスピードメーターから来ている緑黒の線とメインハーネス側の緑白と繋ぐだけですが先ほど説明したとおり、メインハーネス側が2ピンカプラーになっているので、以下写真のような変換カプラーを用意して、緑白と緑黒、橙はスイッチ用の6ピンカプラーの1つとして繋いでいます。
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これで全ての配線が終わったと思い、キースイッチをONにしてメーターのバックライトやホーン、ウインカー、ブレーキスイッチ等、問題がないことを確認し、まずはキックでエンジンを始動したところ問題なし、キルスイッチでエンジン停止も問題なし、次にセルでのエンジン始動を確認して問題なし、ヘッドライトも点灯してハイ・ローの切り替えも出来る。
全てが問題ないと思いましたが、残念ながら1つ問題がありました。
テールランプが点灯していないのです。
もちろん、フロントとリアのブレーキスイッチをONにすれば点灯しますが、本来であればエンジン始動後にヘッドライトと同様、テールランプは点灯します。
そこで、メインハーネスからテールランプへ繋がっている配線色を見ると、緑・茶・青白になっており、緑はアース、青白はブレーキスイッチ用となるので、茶が問題となります。
純正であれば、この線の色は黄色となり、ジェネレーターで発電した電気がレギュレーターを通ってテールランプへ
届くはずなのですが、No.814の場合はメーター内でこの黄色の電気を茶色へ渡して、ヘッドライトとテールランプ
へ供給する設計となっているようです。(メーター用のカプラーに黄色と茶色の線がある。)

No.1977へ繋がっている黄色の線から分岐して茶色へ繋ぐ線を自作しないと・・・と思ってNo.1977のカプラーを
見ていたら、なんとNo.1977から茶色のギボシが1本出ていました。
前回No.1977を紹介した時に茶色は使わないと説明していたあの線です。

メインハーネス側に茶と緑の2ピンカプラーがあったので、以下の変換カプラーを用意して接続したのが以下の写真です。
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実際にエンジンを始動して確認したところ、テールランプは無事点灯しました。

配線作業はこれで、全て終了です。
今回作業した配線図はこちらです。

次回はタンクやシートの取り付けを紹介予定です。お楽しみに!