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ミニモトパーツで一台組み上げる! その14

ミニモトパーツで一台組み上げる! その14です。

いよいよ最終回になりました。今回の作業は以下になります。

1.バックステップにフットブレーキランプスイッチとブレーキマスタシリンダーを取り付ける。
2.サイドカバーを取り付ける。
3.ミラーを取り付ける。
4.エンジンオイルを交換する。
5.走行前の準備

では早速組み立て行きましょう。

1.バックステップにフットブレーキランプスイッチとブレーキマスタシリンダーを取り付ける。
  今回使うのは以下のパーツです。
  No.0658 フットブレーキランプスイッチ
  No.1084 ブレーキスイッチスプリング
  No.0123 10インチ専用リアディスクブレーキのマスターシリンダーとオイルタンク
  No.0313 125ccセル付き2次側クラッチエンジン付属のブレーキランプスイッチホルダー

まず、バックステップにフットブレーキランプスイッチを取り付けるためのホルダーを以下写真のように取り付けます。
001
ここへフットブレーキランプスイッチを取り付けますが、このままではスイッチで使うスプリングをひっかける場所がないので、以下写真のようにバックステップにひっかける穴を加工しました。
002
穴が2つ見えますが、左側は元々ある穴で、フットブレーキを踏んで離したときに戻るための巻きバネを留めている穴になります。
ここへはブレーキスイッチスプリングをひっかけることができないので、右側に穴を開けました。
ここへスプリングをひっかけますが、スプリングの先端はU字だったので、先端をカットしてL字にしてから差し込んだのが以下の写真です。
003
ですが、このままだとL字でひっかけているだけなので横へスライドして外れてしまいます。
そこで、外したステップを元へ戻したのが以下の写真。
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これでスプリングが外れないようになりました。
ステップを強く締め込むと、スプリングが潰れてしまうように見えますが、実際には以下の写真のように
強く締め込んでも、クリアランスが確保できる形状になっています。
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ブレーキを踏みこんでみて、スプリングがペダルストッパーに当たらないことを確認します。
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これでブレーキランプスイッチを取り付けることができましたので、次はリアブレーキのマスターシリンダーをバックステップへ取り付けます。
008
バックステップに詳しい方は恐らくこの写真を見て違和感を覚えるかもしれません。
本来であれば、マスターシリンダーのピストン動作方向とフットブレーキの接続部は一直線上に並んでいてフットブレーキを踏むことでピストンを押し上げるというのが一般的な構造ですが、今回選択したパーツの組み合わせだと、このような取り付けになり、ピストンを押しこむ部分を引っ張り上げるような構造になっています。
さらに、以下写真のようにフットペダル接続部と水平方向の位置を合わせるために、マスターシリンダーとステーの間にスペーサーを入れる等の対応を必要としました。
(見えやすくするためにブレーキランプスイッチは外してあります。)
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次にマスターシリンダーのオイルタンクですが、以下写真の場所へ収めました。
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これで、ここでの作業は一旦完了です。

2.サイドカバーを取り付ける。
  今回用意したのは以下のパーツです。
  No.0862 カバー左右セットホワイト
  No.0950 バッテリーケースステー右側用
  No.0791 バッテリーケースゴムグロメット3ヶ(1台分)
  
  まず、サイドカバーを用意します。
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次にNo.0791のグロメットを用意して以下写真のようにバッテリー付近のステーへ取り付けます。
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グロメットを取り付けた後、グロメット内側に少量のシリコングリスを塗布してサイドカバーを入りやすくしています。  これで、カバーを取り付ければバッテリー側は完了です。
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次に反対側はNo.0950のバッテリーケースステー右側用を用意して以下写真のようにフレームへ取り付けました。
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ここで、右側のサイドカバーを取り付けようとしましたが、カバー側の穴位置が若干合わなかったので長穴を  開けて以下写真のように取り付けました。
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ここでの作業はこれで完了です。

3.ミラーを取り付ける。
  今回用意したのは以下のパーツです。
  No.1384 ZⅡミニミラーメッキM8

  まず、ミラーを用意します。
020
後はブレーキとクラッチレバーのネジ穴に取り付けるだけと思いましたが、残念ながらブレーキ側はこのままで取り付けることはできません。
実はNo.1227のフロントフォークに付属しているブレーキレバーのミラー用ネジ穴は逆ネジ仕様になっておりミラー側が正ネジでレバー側が逆ネジのアダプターが必要です。
ですが、ここではあえてリコイルを経験したことが無かったので、No.2311のリコイルジャパン・M8リコイルキットを使って、レバー側のM8逆ネジをM8正ネジにしたリコイルの方法を紹介します。
まず、リコイルキットの製品構成を見てみましょう。
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左からM10のコイル(内側はM8正ネジ)で商品には10個付属しています。
コイルの内側は以下写真のようになっており、コイルの先端が内側へ曲がって飛び出しています。
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コイルをネジ山へ取り付ける際にはこの部分を上記写真中央の一番長い冶具を使って回していきます。
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左から2番目の棒状の冶具はコイルを取り付けたあと、コイルの内側へ飛び出した部分を折るためのものです。
最後に一番右側の冶具はコイルを取り付けるためのネジ山を切るドリルになります。
ではさっそく作業開始です。
まず下処理としてM8のドリルを使って逆ネジのネジ山を削ります。
削ったあとはエアスプレー等で切り粉を飛ばしてきれいな状態にします。
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次に付属のドリルを使ってコイルを取り付けるためのネジ山を切りますが、ドリルを回すためのハンドルが付属していないので、別途以下写真のようなタップハンドルを用意してドリルを取り付けています。
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これで、コイルを取り付けるためのM10のネジ山を切りますが、用意したタップハンドルが小さくて力が入りづらくネジ山を切るのに時間がかかったので、もう少し大きいタップハンドルをお勧めします。
電動ドリル等での作業も考えましたが、試したところネジ山が簡単に飛んでしまうので手作業のほうがいいです。
ネジ山を切り終えたら、付属の冶具を使って以下写真のようにコイルを回していきます。
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コイルを回し終えたのが以下の写真。
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コイル先端に内側に曲がって飛び出した部分が見えます。
これを先ほど紹介した冶具を使って、押し込んで折ります。
ゆっくりやろうとするとこの部分が曲がるだけになってしまうので、以下写真のように冶具をセットしたら、プラハン等で一気に折ってしまうことをお勧めします。
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折った後の写真が以下になります。
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これでリコイル作業完了です。M8逆ネジをM8正ネジにすることができました。
ただ、個人的には初めてで、コイルを回しただけでしっかり固定できるか不安だったので、コイルを取り付ける際に、レバー側のネジ山に少量のアロンアルファー等を塗布してコイルを取り付けています。
あまり大量に塗布してしまうとコイルの内側に染み出してきてミラーが取り付けづらくなるので注意が必要です。
最後にミラーを取り付けてここでの作業は完了です。
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4.エンジンオイルを交換する。
  今回使うのは以下の商品です。
  No.2388 ホンダエンジンオイルウルトラG2
  No.1868 オイル吸収剤ポイパック

No.313のエンジンには既にオイルが入っていますが、始動確認用なので、走行前には必ず交換しましょう。
まずポイパックを用意してエンジンの下に置きます。
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次にフィーラーキャップを外しておきます。
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そしてドレンボルトを外せば、オイルが出てきます。
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しばらくするとオイルが出てこなくなりますが、まだ内部にはオイルが残っていますので、車体を左右に傾けます。
そうすると、まだ出てきますので、これで出てこなくなったら排出口をふき取り、ドレンボルトを締めます。
次にオイルを入れますが、容量を確認しながら入れるために以下写真のものを使っています。
(ブレーキオイルも兼用で使っているのでエンジン用にしては小さい容器です。)
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容量はおよそ650cc程入れました。
これでここでの作業は完了です。

5.走行前の準備

公道で走る前には書類等を含めて以下の項目が必要になってきます。
5-1.ナンバー登録
5-2.自賠責保険加入
5-3.走行前点検

5-1.ナンバー登録
当社の場合だと、フレームを購入していただいたお客様にはナンバー登録用書類を400円でお付けすることができますので、これに必要事項を記入して、市役所の税務課へ提出します。
今回の場合は以下の項目を記入して提出しました。

・所有者と使用者と届け出者の住所氏名
・申告の理由:購入にチェック
・種別:第二種 甲(0.125L以下)
・所有形態 :自己所有
・主たる定置き場:左記所有者の住所と同じ
・車名:Huzhou (フレームの製造元メーカー名です。)
・形式及び年式:201306 (登録した年月日の数値を羅列しただけです。)
・原動機の形式:LC152FMI (エンジンに刻印されている型式です。)
・車台番号:フレームに刻印されている番号を記載します。
・形式認定番号:ここは無記入です。2輪協会に入っているメーカーの車両であればこの番号を持っています。
・総排気量:0.125L

無事登録が完了すると標識交付証明書とナンバー(取り付けボルト・ナット)が貰えます。登録費用は無料です。

5-2.自賠責保険加入
   これは今回ネットで加入しました。
   登録者の住所氏名や標識交付証明書に記載している項目等を記入するだけで簡単に加入できます。

5-3.走行前点検
   各部ボルトの増し締めやチェーンのたるみ確認、電装系の動作チェックをしました。
   最終的に出来上がった車両の写真を紹介します。

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しばらくお届けしてきたスタッフによる車両組み立てブログは一旦ここで終了となります。
最後にいままで組み立てに使用したパーツリストへのリンクを紹介します。
パーツリストはこちらから

これからはこの車両をつかった動画撮影や気になったパーツの取り付けなどを紹介予定です。

ここまでご覧いただきありがとうございました。ではまた。