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ミニモトパーツで一台組み上げる! その9

ミニモトパーツで一台組み上げる! その9です。

今回の配線は以下になります。
1.タコメーターの配線。
2.スピードメーターの配線。
3.ランプ、スイッチの動作確認。

では早速組み立て行きましょう。

1.タコメーターの配線。
  今回使うのは以下の部品です。
  No.994  タコメーター12000RPM表示60パイ
    
タコメーターから出ている配線は、赤、黄、緑、黒色の線になりますが、各色の役割を以下に記載します。

赤 : DC電源用(キースイッチがONになったとき、針が12000回転まで回って0に戻ります。)
黄 : バックライト点灯用(キースイッチがONになったとき、文字盤がブルーに点灯します。)
緑 : エンジン回転数取得用(イグニッションコイルの+側と接続し、パルス信号を受け取ります。)
黒 : アース接続用

まずは赤と黄色の配線ですが、この2本はキースイッチから来ている黒色のWギボシメスへ繋ぎます。
個別にオスギボシにして繋ぐとスピードメーターで必要な電源が取れなくなるので以下写真のように
赤と黄色の線を1つのオスギボシにして繋いでいます。
0012
次の緑色の線は、イグニッションコイルに繋がっている黒黄色の線へタップすることでパルス信号を
取ることができますが、長さが足りません。
ですので、延長線を自作して以下写真のようにタップします。
0022
最後に黒色の線ですが、これはフレームアースに接続するだけです。
下の写真は後に紹介するスピードメーターにもある、黒色のアース線と1つのギボシにしてフレームアースへ繋いでいます。
0032
これでタコメーターの配線は完了です。

2.スピードメーターの配線。
  今回使うのは以下の部品です。
  No.996  140km表示スピードメーター
   
スピードメーターから出ている配線は、橙、黒、黄、黄黒、赤、赤黒、緑、緑黒、青、青黒の線になりますが、各色の役割を以下に記載します。
  
橙 : バックライト点灯用(キースイッチがONになったとき、文字盤がブルーに点灯します。)
黒 : バックライトアース接続用
黄 : ウインカーパイロットランプ用(ウインカースイッチがONになったとき点滅します。)
黄黒 : ウインカーパイロットランプアース接続用
赤 : 燃料警告ランプ用(今回使用しません。)
赤黒 : 燃料警告ランプアース接続用(今回使用しません。)
緑 : ニュートラルランプ用(ギヤがニュートラルになっているとき点灯します。)
緑黒 : ニュートラルランプアース接続用
青 : ハイビームランプ用(ハイビームスイッチがONになったとき点灯します。)
青黒 : ハイビームランプアース接続用

まず、バックライトの橙色とニュートラルランプの緑色をキースイッチから来ている電源の黒ギボシメスに
接続する必要があるので、これらを1つのギボシにして以下写真のように繋ぎます。
0042
次にバックライトアース接続用の黒色の線は、先ほど紹介したように、タコメーターのアース接続用と
一緒にアースへ繋いでいます。
0052
ニュートラルランプのアース接続の緑黒の線はメインハーネスから来ている若葉赤の線へ繋ぎます。
0062
ギヤがニュートラルに入っているときのみ、この線がアースへ繋がりランプが点灯します。

次に赤と赤黒の線ですが、これは燃料警告ランプ用です。
FI車であれば、インジェクション信号から燃料使用量を算出することで、このランプを使用することが
できるようですが、キャブ車では燃料使用量を算出する装置がついていないので、一般的には使用しません。
(他社であれば、キャブ車でも残燃料を測定できる機器はあるようです。)

次はウインカーパイロットランプ点滅用の黄色の線ですが、ランプ自体がLEDなので、左右ウインカーの
+線をこの黄色へ繋ぐ必要があります。
ですが、そのまま黄色へ繋いでしまうと、ウインカースイッチを入れた際に反対側のウインカー線へ
電気が逆流してしまい、両方のウインカーが点滅することになります。
ですので、片側のウインカー+線から黄色のみに電気が流れるよう、逆流防止をする必要があります。
そこで用意したのが、以下のダイオードと中継用の部品です。
0072
上記写真の赤い部品はダイオード中継用の部品で筒状になっており、外がプラスチックで中が金属になっているため、外から圧力をかけて潰すと導線同士が繋がるようになっています。
これをダイオードの左右から通して、中央をテープで止め、接続用の線を取り付けたのが以下の写真です。
0082
赤い部品にこの方向にしか電気が流れないとわかるように小さな矢印を書いてあります。
今回は、1A程度まで逆流防止できるダイオードを使用しました。
これを2本製作し、黄色側をWメスギボシにして繋いだのが以下の写真です。
0092
これでウインカースイッチを入れた際に、反対側には電気が流れず、片側のウインカーとスピードメーターのウインカーパイロットランプを点滅させることができます。

ウインカーパイロットランプのアース接続用の黄黒の線はハイビームランプアース接続用の青黒と1つの
ギボシにして、アースへ繋いでいます。
0102
最後にハイビームランプ点灯用の青色の線は、ヘッドライトに繋がる青の線へタップすればOKですが
ここでちょっとした問題が発生しました。
No.1977の集合スイッチにあるヘッドライトへ繋がる線は青、白、緑で純正と同じ色だったので、最初このスイッチ側の青へタップしたのですが、後で動作確認したところ、実は白がハイビームで青がロービームでした。
ヘッドライト側の青にタップしていれば、線を入れ替えるだけで済んだのですが、スイッチ側にタップしたのでタップのやり直しとなってしまいました。
0112
ハイビームランプアース接続用の青黒は先ほど説明したとおり、黄黒と一緒にアースと接続しています。

これでスピードメーターの接続は完了です。

3.ランプ、スイッチの動作確認
  では、ここまでの配線が問題ないか、実際にバッテリーを接続してランプ、スイッチの動作確認をしましょう。

まず、バッテリーを接続する前にアースがきちんと接続されているか確認します。
まずはリアウインカーのアース。
0122
次にメインハーネスにある、イグニッションコイルへ繋ぐ配線の近くにあるアース線。
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そして前方にあるメインハーネスから出ているアース線とタコメーター、スピードメーター、キルセルスイッチから出ているアース線。
(メインハーネスとキルセルスイッチのアース線は単線、タコとスピードメーターは黒2本、黄黒、青黒がアースに繋がっています。)
0142
これらのアース接続が問題ないことを確認したら、キースイッチがOFFになっていることを確認して
バッテリーを接続します。
0152
バッテリーを接続した際に、ヒューズが飛ぶようなことがあれば、配線に問題がありますのでこれまで説明してきた個所を再度点検してください。

問題なければ、キースイッチをONにしてみましょう。(ここでもヒューズが飛ぶようなことがあれば各部点検です。)

まず、メーター類の点灯を確認します。
下記写真のようにタコとスピードメーターのバックライトが点灯し、タコメーターについては針が12000RPMまで回転し、0に戻ります。
そしてニュートラルランプが点灯しているはずです。
0161
ここで問題なければ、ホーンスイッチを押してみましょう。音が出れば正常です。

次にウインカースイッチを左右へ入れてみましょう。
スイッチを倒した側の前後ウインカーが点滅し、スピードメーターのウインカーパイロットランプも
点滅するはずです。

最後にブレーキスイッチを確認します。フロントブレーキを握るとテールランプが点灯し、
リアブレーキスイッチも先端を引っ張ると、テールランプが点灯するはずです。

ここまで問題なければ、ランプ・スイッチ類の配線はほぼOKになります。
あとはエンジンを始動しなければ確認できないのでこれで作業は完了です。

今回作業した配線図は前回紹介した配線図と同じですので、そちらを参照してください。

次回はセル関連の配線を紹介予定です。お楽しみに!